2015-03-23

過剰防衛な女性と世界の悪意

街で突然声をかけて取材交渉をすると、当然、断られることが多々あります。断られるときも、ほとんどの場合は、気持ち良く別れることができます。「私は協力できないけど、がんばってください!」という暖かい言葉をもらうこともしばしばあります。

しかし、ときには嫌な断られ方をすることもあります。今日声をかけた女性には、まったく話を聞いてもらうことができませんでした。僕が「すみません」と声をかけたら、その人は僕を避けるために後ろに3歩くらい飛び下がり、そのまま方向転換して、いま来た道を引き返して行ってしまいました。

その態度を見て、ちょっと悲しい気持ちになりました。僕は悪意を持って声をかけたわけではありません。その人は過剰防衛だったと思います。

残された僕は、過剰防衛なその人の目に世界がどのように映っているのかを想像してみました。

おそらく、その人から見ると、世界は悪意に満ちていて、話しかけてくるのもみんな悪い人なのでしょう。
そして今日も突然悪い人に突然声をかけられてしまったが、なんとか身を守ることができたと思っているのでしょう。
僕の話を聞いていれば、僕が悪意を持った人間でないことくらいは分かってもらえたはずです。しかし、話も聞かずに逃げてしまったがために、その人は、得体の知れない人に声をかけられるというとても怖い体験をすることになってしまいました。

もしかしたらその人は、誰かに騙されたり、利用された経験があるのかもしれません。そして身を守るために、容易く人を信頼しないようにしているのかもしれません。
しかし、ここには、世界が悪意に満ちているという先入観を強化する負のスパイラルがあります。つまり、先入観があるがゆえに、怖い体験をしてしまい、世界が悪意に満ちているという先入観がさらに強まるという悪循環です。

こんなふうに世の中を見ている人は、少しかわいそうな気もします。
僕が大切だと思うことは、まず、この悪循環の存在に気づくこと。それから、その悪循環を抜け出すために、もう少しだけ心を開いてみることです。
そうすればきっと、人の美しさをもっと感じ取れるようになれます。そして、そのことによって、自分自身も美しくなれるはずです。

美人おみくじが理想とする「美人」は、そういう美しい人です。どんなに外見がキレイでも、心を閉ざしたままの人は、美人おみくじのモデルにはなれないのです。(だって取材交渉を断られてしまうから)

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